女性起業支援のイベントは、“講演”だけで終わらせない
女性の起業を支援する事業で、講演会やセミナーを企画する機会は多いと思います。
著名な女性起業家を招いて話をしてもらう。
起業経験のある女性にパネルディスカッションをしてもらう。
もちろん、こうした企画にも意味があります。
ただ、私が女性起業支援の仕事に関わる中で、いつも気になるのが、
「参加者は、その場で話を聞いただけで終わっていないだろうか?」
ということです。
「いい話だった」で終わらせない
講演を聞いて、「私も起業してみたい」「頑張ってみよう」と思う。
これは、とても大切な第一歩です。
でも、そこから実際の行動につながるとは限りません。
特に、これから起業を考えている女性の場合、同じような立場の人と話すことで、「自分だけが悩んでいるわけではない」と気づいたり、自分の考えを言葉にすることで、やりたいことが整理されたりすることがあります。
だから私は、女性向けの起業イベントを企画するときには、「話を聞く時間」だけで終わらせず、参加者同士が話す時間をつくることを大切にしています。
交流を「目的」にする
たとえば、講演の後にグループワークを入れる。
「今日の話を聞いて、自分がやってみたいこと」
「現在、起業について悩んでいること」
などをテーマに、参加者同士で話してもらいます。
すると、講演中には出てこなかった参加者の声が出てきます。
「実は私も同じことで悩んでいます」
「そんな仕事があるんですね」
「その経験、私の事業にも活かせそうです」
そんな会話が生まれると、イベントは単なる「情報提供の場」から、「次の行動を考える場」に変わります。
企画するときに考えてほしいこと
支援機関が女性起業支援のイベントを企画するとき、
「誰を講師に呼ぼうか」
「どんなテーマにしようか」
「何人集めようか」
というところから考え始めることが多いと思います。
もちろん、これらも重要です。
でも、その前に、
「このイベントに参加した女性に、終了後、どうなってほしいのか?」
を考えてみてほしいと思います。
「起業について知ってほしい」のか。
「起業を具体的に考えるきっかけにしてほしい」のか。
「同じ立場の仲間をつくってほしい」のか。
「支援機関の相談窓口につながってほしい」のか。
ゴールが変われば、必要なプログラムも変わります。
講演だけで十分な場合もあれば、ワークショップや交流会、個別相談まで組み合わせたほうがよい場合もあります。
女性起業支援のイベントは、「何を提供するか」だけではなく、「参加者にどんな変化を起こしたいのか」から逆算して設計する。
私は、これが支援事業を企画するときの大切な視点だと考えています。
